トリチウム水の生体影響評価の現状

 面白いレポートを見つけたので素人なりに解釈してみました。

 https://www.jstage.jst.go.jp/article/juoeh/39/1/39_25/_pdf

 このレポートによると、今までは比較的高濃度のHTO(トリチウム水)が用いられたマウス実験等しか行われてこなかったので、低線量での評価が微妙だったので、遺伝子欠損マウスなどの、わざと遺伝子修復機能に問題が出るように作成されたマウスを用いて実験すると、低濃度でのトリチウムの遺伝子欠損への影響がよくわかるよというものです。

 マウスたん可哀想・・・とかなってしまいそうですが、ここで考えたいのは、つまり人間でもアポトーシスが弱っている人がHTOを摂取すると、より遺伝子損傷を起こしやすくなるのか、ということです。

 さらに、過去の研究は、アポトーシスの強弱に関わらず、遺伝子は有機結合型ではないトリチウムからも常に遺伝子損傷リスクを受けているという前提で行われていることもわかります。