NHKBSプレミアムとffmpeg

 NHKBSプレミアムの番組の中には、MPEG2TSストリームの中に、ffmpegが対応出来ない音声コーデックを用いたストリームを有する場合が在る様だ。
 私が確認したTSでは、ffmpegが出力する情報ではaacであるとされる0:5ストリームが邪魔になりffmpegのエラーの原因となっていた。サポートしていないコーデックをとりあえずaacにしているだけの不備かもしれない。
 上記の場合以外は知らないが、この様なストリームが混入しているTSは、ffmpegで無造作に-map 0:a等とし、全音声ストリームのマッピングを試みてもエラーに成るだろう。
 NHKの巧みなffmpeg回避・・・かどうかは知らないが、こちらがこの問題に対して回避策を考える手間を要した事は事実だ。
 勢い余ってnonfreeなコーデックを扱えるffmpegのビルドまで行ってしまった。しかしこれは、この問題に対しては使えなかった(使える場面もあるかもしれないが・・・)。
 この卦体な音声ストリームを出力にマッピングしなければエラーを出さずに処理が始まるようだ。
 aacとして認識されながらffmpegで処理が出来ない事は不自然過ぎる為、ハックであると思っている。

 ffmpegのクロスコンパイルは従来の手順を自分で行うと面倒だが、最近は自動化ツールが在る様だ。ウィルスやマルウェアの仕込みがなければ良いが、仮想環境での試行が好ましい。
github.com
 面倒な問題に煩わされたが、最近のffmpegビルド環境について再学習出来たので無駄にはならず、libfdk_aacに対応したffmpegもビルド出来た。