トリチウム自体は発ガン性物質である 濃度問題

 世間では今更トリチウムの海洋放出問題が大騒ぎとなっております。原田元環境相の、海に捨てて希釈するしか無い発言が発端ですが、その後、小泉珍次郎がセクシーな環境問題解決発言を行い、わけのわからんカオス状態を作りました。

 さて、このトリチウムですが、はっきり言って発ガン性物質です。

 世間でよくある暴論は以下のようなものでしょうか。中部電力のトリチウムについての説明PDFを引用しています。

  • ALPSで多核種除去して残った水みたいなもんだからー
  • 発がん性はない
  • 弱いβ線を出すだけで皮膚も通らないよー
  • β線は体の内部でも0.005mmしか進まないよー
  • なんか大丈夫

 これらには、一部トリチウムの特性として事実は書かれていますが、特性としての事実が書かれているだけで、都合の悪い事実は意図的に隠していますトリチウムは少量ではリスクは小さいですが、大量または少量でも長期に渡って摂取し続けると、特に血液のガンになって死亡リスクが上がります。

 トリチウムが持つ本当のリスクは以下のようなものです。

 どうでしょうか。これらのトリチウムが持つ本当の毒性を認識するだけでも、マスコミや政府が国民に対して吹聴している内容がどれだけ嘘に満ちているか理解できると思います。

 トリチウムは安全な水みたいな物質などでは決して無いのです。

 

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